40代を迎えて、仕事も生活も安定しているはずなのに、どこか満たされない。
そんな気持ちを抱くようになったのは、ほんの数年前のことでした。
若いころは、周囲と同じように女性と付き合い、恋愛や結婚の話も自然と話題にしてきました。
「そろそろ結婚しないの?」と友人から言われても、笑ってごまかしていました。
その時は、自分もいずれそうなるのだろうと信じていたのです。
けれど、年齢を重ねるにつれて、どうしても説明できない“違和感”が消えなくなってきました。
誰かと一緒にいる時間を楽しんでいるはずなのに、心の奥にぽっかりと穴が開いている。
自分が本当に求めているものは、もしかすると「普通」と言われてきた道とは違うのかもしれない……。
気づきの始まり
ある日、SNSで偶然目にした記事に「同じような気持ちを抱える人の体験談」が書かれていました。
読んでいくうちに、「これは自分のことじゃないか」と思うほど共感し、胸が熱くなったのを覚えています。
自分はずっと、“気のせい”だと思い込もうとしていたのかもしれません。
けれど、その違和感に名前を与えてくれる言葉を見つけたとき、初めて少し楽になったのです。
誰にも言えない葛藤
しかし、現実に戻れば、自分のまわりはこれまでと変わりません。
会社の同僚は家庭の話をし、親からは「いい人はいないの?」と聞かれる。
友人たちは子育てや住宅ローンの話題で盛り上がる。
そのたびに「自分だけ違う」と強く感じ、孤独を深めていきました。
誰かに打ち明けたい気持ちはある。けれど、怖さも同じくらいある。
「もし受け入れてもらえなかったら?」「笑われたら?」ーーその想像だけで足がすくんでしまいます。
だから今も、正直に話したのは誰にもいません。
ここに書いていることすら、本当は心の奥にしまっておきたいことでした。

それでも前に進みたい
ただ一つ確かなのは、もう自分の気持ちから目をそらすのはやめたいということです。
40代になった今だからこそ、自分に正直に生きたい。
同じように迷い、悩んでいる人がきっといると信じたい。
私はまだ何も答えを出していません。
でも、この場所を通して「一緒に考え、一緒に歩んでいける仲間」とつながれたら、それだけで救われる気がします。
木村の正直な今の気持ち
自分の気持ちに“違和感”があるのは確か
誰にも言えず、孤独を感じることが多い
けれど、同じ経験をした人がいると知って少し勇気を持てた
今はまだ答えが出せなくても、自分に嘘をつかずに生きたい
もしこの文章を読んで、少しでも共感してくださったなら、それだけで心強いです。
あなたと同じように悩んでいる人間がここにいるーーその事実が、誰かの救いになりますように。